櫻坂46 歌詞 解釈

櫻坂46「I’m in」の深い歌詞の意味を考察!〜それぞれの「僕」が仲間となり、夢をつかむまで~

「I’m in」はどんな曲?

2022.4.6発売の櫻坂46の4thシングル『五月雨よ』のカップリング曲「I’m in」が3.20のラジオ「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」で初公開されました!

この曲は4th SingleのBACKSメンバーによる曲です。

「 I’m in 」とは「参加するよ」「私も入れて」という意味の言葉です。
「僕」が仲間と共に夢をつかんでいくストーリーを歌っています。

まっすぐな歌詞なので、謎は特に無いようですが、「僕」の捉え方一つで歌詞の見え方が変わってきます。

今回は

■どんなストーリー?
■「僕」は一人?
■これも卒業ソング?

を中心に考えていきます。

ぜひ最後までお読みください。

夢を追い続ける「僕」

【1番】
腕を思い切り伸ばしてみる
僕のこの指の先は
空に届くだろうか

踵 (かかと)できるだけ高く上げて
背伸びしたその限界
そこまでして やっと
夢に触れられる

遠すぎる青空に
ため息つき諦めるのか
まだずっと 挑戦するか

歌詞は空に手を伸ばす「僕」の姿から始まります。「空」「青空」は夢を象徴しており、背伸びは、夢を叶えるための様々な努力を表していると考えられます。

努力を重ねても、遠すぎる夢に対して「諦めるのか」「挑戦するか」と迷いが生まれています。

サビ 話者が別の「僕」に変わる?

I’m in (Hey!)
僕も仲間に入れて欲しいんだ
(We feel the same way now)
隅っこでいいから
君と力を合わせ
汗をかかせてくれ
I’m in (Hey!)
僕も試してみたい 可能性
(Sensing excitement here)
きっと いつの日か
夢に届く
そうそれだけをひたすら信じて
みんなと腕を伸ばしたい

サビの「I’m in」は最初に書いたように「私も仲間に入れて!」という意味の言葉です。

一人称が「僕」のままなので、最初の「僕(A)」が言っているのかと思っていましたが、まだ仲間の存在も語られていないのに、急に「入れて!」というのはなんとなく不自然に感じられます。

ですが、別の「僕(B)」が、最初の「僕(A)」に「仲間に入れて!」と言ってきた、と考えると情景がよく浮かびます。

そして「We feel the same way now」は「私達も同じように感じている」という意味で、受け入れる側の「僕(A)」のセリフだと考えられます。

そして、ここが「We」になっていることから考えると、最初の「僕(A)」は「僕たち」であり、既に仲間といるという構図になります。グループに新メンバーである「僕(B)」が一人加入するような形ですね。

「Sensing excitement here」は「ここで刺激を受ける・情熱を感じる」という意味で、仲間達の歓迎の言葉でしょうか。最後は「みんなと腕を伸ばしたい」となります。

2番 また新たな「僕」が

【2番】
やっと指の先が触れそうで
あと少し届かなくて
時に逃げたくなるけど

頑張ろう
今 腕を下ろしちゃったら
全てがもう終わってしまう
奥歯 噛み締めながら
泣き言は言うもんか

太陽の眩しさに
くらくらと目眩 (めまい)がしても
背中を丸めはしない

2番には一人称は出てきませんが、ここでは、また新たな「僕(C)」が夢を追い求めている姿が描かれていると考えられます。この「僕(C)」も一人で孤独に負けず、「逃げたく」なりながらも、必死で夢に向かって手を伸ばしています。

2サビ 「僕」を誘うメンバー

You’re in (Hey!)
君はいつからここでやってる?
(Get yourself into it)
疑うことなく
見上げているのか?
叶わないと否定されても
You’re in (Hey!)
君と一緒にトライしたいんだ
(Even if time goes by)
いくつもの腕が
一つになり
青い空の向こう 越えられるまで
もっともっと やってみるしかない

2サビの「You’re in」は「君も仲間だ!」という意味で、一人で孤独に努力している「僕(C)」に今度は「みんな」から誘いの声がかかったと考えられます。この「みんな」は1番での「みんな」を指します。「僕(A)」や「僕(B)」もこの中にいるでしょう。

「Get yourself into it」は「身を任せて!」という意味で、周りの「みんな」が誘っている言葉だと考えられます。
「Even if time goes by」も「時間が経っても」という意味で「みんな」の言葉です。

こうして、自分から仲間に入ってきたり、こちらから声を掛けたりして、それぞれの夢を目指す「個」の集まりが、だんだんと「仲間」として大きくなっていきます

仲間の力が合わされば・・・

大気圏 突き抜けよう
さあ 宇宙が始まるよ
どんな遠くの 夢や希望も
さあ 掴んでみろ 今 下ろしたら負けだよ

一人では「空」に触れるのも難しかった「僕」たちですが、それぞれの力が合わされば、そんな「空」も超えて「宇宙」まで掴み取れる強大なパワーになるという決意が感じられます。

ラスサビ 仲間の輪はどんどん広がっていく・・・

I’m in (Hey!)
僕も参加させて欲しいんだ
(We feel the same way now)
希望への叫び
君はどんな時も
そう一人じゃないよ
I’m in (Hey!)
僕も何か役に立ってみたい
(Sensing excitement here)
きっと いつの日か
夢に届く
辛くなった時はまわりをごらん
誰もが同じ空 目指し

みんなで腕を伸ばしてる

Woh…
I’m in (Hey!)
I’m in (Hey!)
「I’m in!」

この歌のメッセージは最後のサビに全て込められています。

「君はどんな時も そう一人じゃないよ」
「辛くなった時はまわりをごらん 誰もが同じ空目指し みんなで腕を伸ばしてる」

これは、もう仲間になった「君」も、まだ見ぬ「君」も励ます言葉に感じます。

最後の「I’m in」の連続は、これからも更に仲間の輪がどんどん広がっていく様子が想像されます。

まとめ 歌番組やライブでの公開が待ち遠しい

この歌を聴いただけでは、一人称がずっと「僕」なので、同じ視点から考えてしまっていましたが、場面場面で主人公が変わっていくと考えると、イメージが鮮明になりました。

まだ歌番組やライブでは披露されていませんが、だんだんと仲間が加わっていって、輪が広がるような振り付け・演出があるのではないかと思います。公開が楽しみですね!

最後に これも卒業ソング?

最後に、4thシングルで卒業してしまう渡邉理佐さん原田葵さんに絡めて、この歌詞を少し深読みしてみたいと思います。

この曲はBACKSメンバーによる曲です。原田葵さんは、1st~4thまでBACKSメンバーを務めてきました。(個人的には櫻エイトに入ってもおかしくないと思っていますが・・・)

出だしの「僕」が一生懸命背伸びをしている所は小柄な主人公を想像させます。

原田さんは欅坂46時代には「156(イチコロ)」という、平均身長が156cmの小柄なメンバーでのユニットを組んでいたこともあり、「小さい」イメージです。(原田さん自身、身長は156cmです。)

そして「遠すぎる青空」「宇宙が始まるよ」の二つの言葉ですが、もう一人の卒業生である渡邉理佐さんは、「青空とMARRY」というユニットで、名曲の呼び声が高い「青空が違う」を歌っており、3rdシングルでは「無言の宇宙」のセンターを務めています。

「青空」だけなら、そこまで不自然では無いのですが、「宇宙」という言葉のチョイスは、少し唐突に感じてしまい思わず深読みをしてしまいます。

歌詞の中に2人をイメージさせながら、「君はどんな時も そう一人じゃないよ」と、それぞれの道で夢を目指す2人を応援している「卒業ソング」となっているのではないでしょうか?

いかがでしたでしょうか?

櫻エイトだけでなく、BACKSメンバーも、一人一人が力を伸ばしてきた櫻坂46。
これから更に「Buddies」の輪を広げて、力を合わせて、大きな夢を叶えていって欲しいと願っています。

長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました!

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