櫻坂46 歌詞 解釈

櫻坂46「断絶」の深い歌詞の意味を考察!〜「6回ノック」の意味とは?その怖さにあなたは気づいている?自分ルールのヤバい奴~

「断絶」はどんな曲?

「断絶」は2022.4.6発売の櫻坂46の4thシングル『五月雨よ』のTYPE-Bに収録されています。

歌唱メンバーは小池美波さん, 小林由依さん, 田村保乃さん, 藤吉夏鈴さん, 森田ひかるさん, 守屋麗奈さん, 山﨑天さんの7人です。

「センターは田村保乃さん?」という噂もありますが、まだ番組等での披露はありませんので、分かりません。

この曲は、ラジオでの解禁は無く、2022.3.30の『五月雨よ (Special Edition)』の各種データ配信によって、公開されました。

公開当初から、ネット上では歌詞の中の「6回ノック」が表しているものについての考察などがされ、話題になっていました。

今回は

■どんな状況?
■「6回ノック」の意味とは?

を中心に考えていきます。

この考察を読むと、何気なく聴いていた時と、曲の印象がガラリと変わると思います!

ぜひ最後までお読みください。

マイルールと常識で相手を追い詰めるモラハラな人物

今回は最初に結論から書きます。

この歌の主人公は「自分独自のマイルールと常識で相手を追い詰めるモラルハラスメントの権化のような人物」です。それを前提に歌詞を追っていくと至るところにその特徴が見出せます。

※「モラルハラスメント」の厳密な定義はハッキリとしていませんが、ここでは「正論に見えるような論理や、世間一般の常識・道徳などを盾にして、相手を精神的に追い詰めること」と解釈して書いていきます。
そして、その「ヤバさ」は周囲や被害者に気づかれにくく、一見「良い人」だったり、被害者に非があるように見えることもポイントです。

これからその「ヤバさ」を一緒に追っていきましょう。

【1番】
気に食わないのならば はっきりと言え
なぜテーブル ひっくり返さないんだ?
言いたいことを言うべきだ 遠慮なんかするな

納得できないなら 論破すればいい
言葉で痛めつけて 組み伏せるしかないんだよ
価値観なんかは人それぞれ 殴り合って決めろ

席を立って 飛び出すなんて
ルール違反じゃないか 逃げちゃだめだ
拒否し続けたって それで終われないだろう?
心に鍵をかけてDA DA DA

歌はいきなり、ケンカのような言葉から始まります。

どうやら、逃げる相手に対して、それを責めているようです。

一見「遠慮なんかするな」と自分は逃げも隠れもせず、正々堂々としていて、逃げ出す相手が交渉の座にもつこうとしない卑怯者に見えます。ですが、これは全て主人公から見た言い分です。(「主人公」というのも抵抗があるので、以下「A」とします。)

「A」は恐らく、弁も立つのでしょう。「論破すれば良い」というセリフは恐らく「議論では負けない」という前提に立っています。

もしかすると相手は歩み寄る妥協点を探していたかもしれませんが、全て「はい、論破!」とされて、決裂したのかもしれません。

または、親と子、上司と部下のように、そもそも反論なんかできないのを分かっていて言っているのかもしれません

「価値観なんかは人それぞれ」と一見、理解があるような物言いを挟みながら、「殴り合って決めろ」という極端な物言いや、「ルール違反」と勝手な「ルール」を持ち出して相手を批難する言い方や、「心に鍵をかけて」を相手に非があるような言い方を全てさりげなく混ぜています。

サビ 「6回ノック」の意味とは?にじみ出る「ヤバさ」

6回 ノックしたのに ドアは開(ひら)かない
気づかないか 無視してるか わからないけど
部屋には誰かがいる 気配を感じる
太々(ふてぶて)しい ドアノブは動かない
僕が来るってことを知らされていないか
歓迎されていないのか
それじゃどうすればいい?このまま帰るか
あと1回 ノックしたら 断絶

ここで、世間で話題となっている「6回ノック」が出てきます。

初出の時点では、まだそれほど強調されていませんが、「あと1回 ノックしたら 断絶」というフレーズで、この「6回」が特別な意味を持つように見えます。さらにはラスサビの直前にはわざわざ「6回」が繰り返されており、「6回も!6回もだぞ!」という感情が表れています

では「6回ノック」にはどのような意味があるのでしょうか?

その答えは「Aにとって特別な意味があるだけ」だと考えます。

がっかりしたかもしれませんが、むしろ世間的には何も意味がないからこそ、「6回」をマイルールで特別視するAのヤバさが際立つのでは無いでしょうか?

例えば、本当に対話を望んでいるなら「6回」なんて大した数では無いでしょう。

そもそもこのAは「僕が来るってことを知らされていないか」と自分の都合でいきなり押しかけた上に、語りかけもせず、「気配を感じる」と勝手に決めつけ、「太々しいドアノブ」とマイナスの印象づけをしています。※下手すると本当に誰もいない部屋かもしれません。

「6回」や「7回」というのは、Aにとって「これだけこっちが歩み寄ってやったのに、向こうが無視をした」と世間的に大義名分が立つ回数なのだと考えられます。

2番 甘いささやき声も怖く感じる

後(あと) 追いかけてくれると期待するなよ
世間様はそんなにやさしくないんだ
説得したいわけではなくて 様子見てるだけさ
このドア閉ざしたままなのか?開けるのか?

最終通告終えたら 答え聞かせてくれ
言い訳なんかはいらないから YesかNoか どっち?

人生には ここ一番の
決断しなきゃいけない時がある
曖昧なままでは 前へ進めないだろう
どっちでも構わないDA DA DA

「後を追いかけてくれると期待するなよ」は少し時系列が戻って、「席を立って飛び出すなんて」に対応していると考えられます。

ここで特徴的なのが「世間様」という言い方です。自分では無く「世間」や「常識」を持ち出し、相手を責めるモラハラの常套句がさり気なく描かれています。

「説得したいわけではなくて 様子見てるだけさ」という言葉も、あくまでも相手が「逃げ出した卑怯者」であって、自分には非がないというスタンスです。

そのため「最終通告」「言い訳」という裁判所のような言い回しで自分を「正義」、相手を「悪」と決めつけています。

この「どっち?」は歌ではささやき声で甘い雰囲気ですが、これまでの流れを踏まえると、甘い笑顔であればあるほど、その怖さが倍増します

「人生には~」というのも一見正論であり「どっちでも構わない」というのもAの器の大きさを周囲に感じさせます。相手のためを思って言っているようにすら感じられます。

だからこそタチが悪く、「ヤバい」のです

「どっちでも構わない」という言葉の裏では、望まない答えに対する反論や理論武装はしっかりとできているか、そもそも「(Aにとっての)常識で考えれば、NOというはずが無い」とまで考えているかもしれません。

2サビ マイルール炸裂!

何回 ノックしたって埒(らち)が明(あ)かなくて
こっちと向こう 言語が違う 異なる世界
何が正しいなんて 誰もわからない
大事なのは その仕切りを壊すこと
この一枚のドアが 存在するだけで
お互いが理解できない
耳をそばだてるんだ 自分のそのドアに
知らないうち ノックされて 断絶

「6回」がいつの間にかAの中では「何回ノックしたって」と置き換わっています。

こっちと向こう 言語が違う 異なる世界 何が正しいなんて 誰もわからない】は、
自分と相手 価値観が違う 異なる人間 どちらが正しいかなんて 決められない】と置き換えれば、とても納得が出来ます。「正論」です。

しかし!【大事なのは その仕切りを壊すこと】には「ちょっと待て!」となりませんか?

これも一見しただけでは「心の隔てをなくそう」くらいに見えて、正しく思えてしまうのですが、ここまでAの正体を見てきた方には別の見え方が浮かんでいるのではないでしょうか?

「仕切り無くす」ではなく「壊す」というのも一方的な印象ですし、そもそも価値観の違う相手と「一枚のドア」がなくなったら理解し合えると考えているところに危うさを感じます。
そしてその「ドア」を作っているのはあくまでも相手だけであり、自分の方は常に公明正大だというスタンスは一貫しています。

最後の【知らないうち ノックされて 断絶】という一文もパンチが効いています。

君がドアで周りを拒絶するから、私のような『正しい』人間が歩み寄ろうとしても知らないうちに断絶してしまっているのだよ。」とでも言いたそうです。

ですが、それってそもそもコミュニケーションと言えますか?
イギリス人とインド人で言葉が通じないとしたらどちらの責任ですか?どちらも相手のことを理解しようとしなければいけないですよね?
相手が心を閉ざしてしまっていたら、時間をかけたり、何か理由があったかもしれないと相手の立場にたって考えることが必要ですよね?

このAのやっていることは、自分の世間的な正当性を守るための努力であり、「相手」というのは誰であっても変わらないように思えます。

ラスサビ 最後まで変わらず・・・

6回

6回 ノックしたのに ドアは開(ひら)かない
気づかないか 無視してるか わからないけど
部屋には誰かがいる 気配を感じる
太々(ふてぶて)しい ドアノブは動かない
僕が来るってことを知らされていないか
歓迎されていないのか
それじゃどうすればいい?このまま帰るか
あと1回 ノックしたら 断絶

最初の方で書いたように、ここで「6回」が繰り返し強調されます。

これはAにとっては、大変な努力なのでしょう。世間的に「歩み寄った」と評価されるに十分な数なのだと言えます(あくまでもAにとっては・・・)。

そもそも一体どんなノックだったのでしょうか?

コンコンコン、ちょっといいかな?できれば話をしないか?」と言う風ならまだしも、
ダン!ダン!ダン!いるんだろ!?そうやって無視して逃げるのか!?」というのも
一応「ノック」です。
後者は脅しにしかなりませんね。

おそらく、この二人には「断絶」の道しか残されていないでしょう。

願わくはAの相手が「自分のせい」と思うことがありませんように・・・。

最後に どういうスタンスで聴く?

いかがでしたでしょうか?

おそらく一見した印象と大分変わった見え方になったと思います。私はこの解釈をするようになってから、この歌が怖くて仕方ありません(笑)

一見するとAは正論で、相手に非があるように見えてしまうのがこの歌の(モラハラの)真骨頂です。あなたは最初どう感じましたか?

さて、その上で、この歌はどのようなスタンスで聴けばいいのでしょうか?

そんな一見した印象と、裏の見方のギャップを楽しむも良し。
欅坂46時代からの「僕」を抑圧する「大人」をそこに見出すも良し。
自分を見つめる鏡にするも良し。
別の解釈を考えるも良し。

様々な楽しみ方ができると思います。

※「6回ノック」についてはTwitter上の「天国」と絡めた考察も面白く感じました。そちらの方で考えるなら、「ヨハネの黙示録」の「7つ目の天使のラッパで世界が終わりを迎える」と絡めるのはいかがでしょうか?

長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました!

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