櫻坂46 歌詞 解釈

櫻坂46「無言の宇宙」の歌詞の深い意味を考察&解説!~タイトルの意味は?言葉の限界と究極の信頼~

「無言の宇宙」のタイトルや歌詞の謎について一つ一つ解説

2021.10.13発売の櫻坂46の3rdシングル「流れ弾」のカップリング曲である「無言の宇宙」が9.13のラジオ「さくらひなたロッチの伸びしろラジオ」で初公開されました!

センターは欅坂46時代の平手友梨奈さん以来、初の一期生センターとなる渡邉理佐さん!

3rdシングルは「流れ弾」「Dead end」と激しい曲が続いていたので、3曲目の発表に注目が集まっていましたが、雰囲気がガラリと変わった、全く別の素晴らしさをもった歌になっていました。

ここでは歌詞を紹介しながら、

■「無言の宇宙」というタイトルの意味
■言葉にすることの何がいけない?
■この歌の主題は何か?

などについて考えていきたいと思います。

ぜひ最後までお読みください。

※2022.1.24 渡邉理佐さんが4thシングルでの活動をもって卒業されることを発表しました。とても寂しいですが、卒業前にこのような心に残る一曲を残してくれたのは有り難いことだと思います。

MVはこちらから見られます!

歌詞の流れを追いながら分析

【1番】奇跡よりも 運命よりも・・・

僕達はなぜここで
見つめ合っているのかって
不思議なことだと
今改めて思ったかもしれない
Can’t explain this feeling
偶然に弄ばれて

「理屈じゃないんだ」

広い世界には多くの人がいるのに
同じ時間を共有するなんて
それを奇跡で片付けちゃうのは
もったいない勘違い

運命以上の 行き過ぎた感情
なぜだろう なぜだろう
言葉なんかいらないって
初めて気付いた

スタートから「僕達」が出てきます。
この二人は、この後の歌詞を見ていくと「恋人」同士だと分かります。
※ただ、この歌の歌詞を考えると「恋人」と安易に表現して良いのか迷います。

「Can’t explain  This feeling」は「この感情を説明なんか出来ない」となるでしょう

世界中に80億人近くの人間がいる中で、人と人が出会えているだけでも奇跡と言えます。

その上で、見つめ合い、共に時間を過ごす特別な関係になるというのは「奇跡」という言葉でも「運命」という言葉でも表せない素晴らしさだと、ここで初めて気づいたのでしょう。
この時点で「言葉」というものの限界が意識されています。

愛は語れないもの ~言葉の限界~

愛を少しでも語り始めてしまったら
愛してるその真剣な気持ちは
心から漏れてゆくものだ
知らぬうち熱が逃げちゃうように
もうお互いに感じなくなる

客観的になってものを見るからだろう
大切なものがなぜ大切なのか
考えたって何になる?
僕は(僕は) 君を(君を)
理由なく好きだ

サビで「愛を少しでも語り始めてしまったら」と歌われます。
この部分がこの歌全体の主題を表しています。

「愛」も「二人の関係」も
「言葉にする」というのは「一つの枠に入れて、後の部分は捨てる」ということです。

「愛している」という言葉を選べば、それとは少しズレる「愛おしい」「大切な存在」「安心できる」「頼りにしている」「信じている」などは、選ばれなかったということになってしまいます。

二人の関係を「恋人」と表したとき、それは「パートナー」とも「相棒」とも「彼女」とも「妻」とも「婚約者」とも「好きな者同士」とも意味するニュアンスが違ってきます。

「好き」の「理由」を言葉にするのも同じです。

意地悪なやりとりを考えれば、「あなたは優しいから好き」と言葉にしてしまったら、「じゃあ、優しくない私は好きじゃないの?」と反論がきます。「面白いから好き」と言えば、「それ以外は好きじゃないの?」と反論がきます。
かといって「全部好き」というのは軽く聞こえるんですよね・・・。

言葉にするというのは、自分の中に宇宙のように無限に存在する感情の揺れ動きを、これまで多くの他人が使ってきたフレームに無理矢理に押し込んで、他の人に分かってもらえる形にするということです。

それが「語る」ということであり「客観的」なものにするということです。

この詞ではそれらを拒絶しています

【2番】語れなければどうするか? ~究極の信頼~

もしここでどちらかが
視界から消えたとしたって
どんな行動を起こすか
想像してみればわかるよ
What’s on your mind?
I wanna know
何時間も待ってるだろう

「必ず帰ってくる」

他の場所なんか この世にあるわけない
捜したりせず暇を潰してる
僕たちは永遠のその長さを
持て余しはしない

歌「詞」なのに「語れない」というのは自己矛盾的で難しいですが、2番では発言ではない形で二人の信頼性を描いています。

「どちらかが 視界から消えた」場面を想像してみてください。

「視界から消える」だと、すぐ近くにいそうですが、その後の歌詞からは「行方が分からなくなった」くらい離ればなれになった状況が想定されているでしょう。

「What’s on your mind? I wanna know」とは

「何を考えているの? 知りたいよ」という意味になります。

普通の二人であれば、相手が何時間もいなくなったら、心配や動揺をして探し始めるでしょう

ですが、この二人は「必ず帰ってくる」と、探すこともせず、動揺することもなく、何時間も待ち続けるというのです。

まるで、お互いが一つの存在であることを疑わないかのような、究極の信頼だと言えます。

それも一番で歌われた「奇跡」や「運命」を超えた関係という想いが土台にあるのでしょう。

「唯一の真実 あやふやな関係」=「無言の宇宙」

唯一の真実 あやふやな関係
無駄なこと 無駄なこと
口になんか出さなくたって
想いは通じる

ここで、歌詞の謎が残る部分とタイトルの謎について考えてみます。

■なぜ「真実」が「あやふや」なのか?
■なぜ「無言の宇宙」というタイトルなのか?

数回聴いているだけでは、この疑問の答えは分かりませんでした。
ですが、先に書いた「言葉にすること」の意味が分かった時、この2つも繋がってきました。先に書いたように、結局のところ「僕達」の関係を、客観的な言葉で表す事はできません。明確な言葉一つで表現してしまうことは、その他の繋がりを捨ててしまうことでもあるからです。

また、告白してOKをしたら「恋人」、結婚届を出したら「夫婦」などという「関係」の考え方も、客観的で説明的なものであり、二人には不要なものです。
だとすれば「僕達」は永遠に「あやふやな関係」のままでいるしかありません。 それだけが「僕達」の「真実」なのです。

そして「無言の宇宙」というタイトルも、この考え方を表しているように思います。

「僕達」の「関係性」も、お互いの中に渦巻く「想い」も、宇宙のように無限大の存在です。そしてそれは「あやふや」で無秩序に存在しています。
それを「言葉で表現する」というのは月の石ころ一つや、地球の草一本を取ってきて「宇宙」を語るようなものです
「情熱的なアプローチ」というように何十・何百の言葉を尽くしても、結局は「無限に広がる想い」という「宇宙」は語れません。

出来ることは感じること。それだけです。
Do you feel it? In your senses   I know your voice   I know your touch

「Do you feel it? In your senses」は「あなたはそれを感じていますか?」となります。「それ」とは「僕」のことでしょうか?頭で理解するのではなく「感じる」というのがこの部分のポイントでしょう。

声を感じて、感触を感じて、お互いが一つの存在のように、感覚を共有しているイメージでしょう。

そして見つめ合い、まぶたを閉じて、鼓動を感じるだけ。

「僕達」の中には無限の「宇宙」があり、それは「無言」の時にだけ、存在を許される・・・そんな意味がこの「無言の宇宙」というタイトルには込められているのではないでしょうか。

と同時に、これこそがこの詞の主題でもあります

そう考えれば、この「無言の宇宙」というタイトルは、この歌詞全体にふさわしいものだと言えるでしょう。

最後に

いかがでしょうか?

3rdシングルの3曲目を考察してみました。

「流れ弾」「Dead end」とは違う恋愛ソングながら、その表現の鋭さやタイトルの含みに、櫻坂46らしさが見えて、とても好きな曲です。

歌詞とは関係ありませんが、一期生の渡邉理佐さんがセンターを務めるというのも、欅坂46時代からのファンとしては胸が熱くなりますし、その歌割りも一人一人の声が主役になるような、今までとはひと味違った曲になっています。

長くなりましたがお読みくださりありがとうございました。

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