櫻坂46 歌詞 解釈

櫻坂46「Dead end」の深い歌詞の意味を考察!~ストーリーを詳細に読み解く・「BAN」との共通点とは?~

「Dead end」とはどんな曲?

2021.10.13発売の櫻坂46の3rdシングル「流れ弾」のカップリング曲である「Dead end]が9.5のラジオ「こちら有楽町星空放送局」で初公開されました!

センターは森田ひかるさんで、この放送にもゲストとして出演していました。

森田ひかるさんは、この曲の紹介として「イントロから結構リズムに乗りたくなるようなメロディーなので、きっと聴いている方も乗っちゃうんじゃないかなと思いますし、あとストレートな歌詞にもぜひ注目していただけたらと思います。」と言っています。

その紹介の通り、表題曲の「流れ弾」にも劣らないテンポの良いリズムで、ライブで盛り上がりそうな曲です。

ここでは歌詞を全文紹介しながら、

■「行き止まり」とは何を表している?
■「制服と太陽」や「BAN」との共通点は?

という疑問についてストーリーを追いながら解説していきます。

ぜひ最後までお読みください。

MVはこちら!


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歌詞の全体像を確認!

まずは、歌詞の全てを載せてみます。長いので、先を読みたい時は目次から飛んでください。

【1番】
話したって 無駄な時間
見てるものが全く違う
泣いてたってスルーでいい
理解なんて求めちゃいない

否定されたアイデンティティ
悲観的な大人たちへ
振り返って一言言う
安い愛を押し付けないで

シャッター閉まった 地元の商店街
全力で走り抜けたら何がわかる?

「はあ はあ」

行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
世界にだって涯てはあるんだ
ここから(Dead) どうする?(end)
目の前は真っ暗だ
行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
壁だったら壊せるけれど
来た道(Dead) 戻るか?(end)
夢見て過ぎた時間(とき)
ここにいてもしょうがないさ
間違ってたのは自分だ
行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
過去と未来 繋ぐ今をどう生きるか?

【2番】
妥協なんてするものかと
抵抗しても同じ結果
遠回りをした分だけ
要注意の人物になる

職質受けても 何を答えればいい?
親にまで連絡されて そこで”詰んだ”

「はあ はあ」

終わりなら(Dead) 終わりなら(end)
次はどこで始まるんだろう?
この先(Dead) どうなる?(end!)
絶望の未来系
終わりなら(Dead) 終わりなら(end)
退場する出口を探せ!
続きは(Dead) ないのか?(end)
失くした現在地
何を待てばいいのだろう
夜明けまで まだまだだ
終わりなら(Dead) 終わりなら(end!)
眩しい日々巻き戻してやり直すか?

「やり直すか?」
どこへ逃げたって どこにも道はない
右も左も塞がる壁

ネオンが切れてる寂れた裏通りを
ありえないダッシュしたのに疲れただけ

行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
世界にだって涯てはあるんだ
ここから(Dead) どうする?(end!)
目の前は真っ暗だ
行き止まり(Dead) 行き止まり(end!)
壁だったら壊せるけれど
来た道(Dead) 戻るか?(end)
夢見て過ぎた時間(とき)
ここにいてもしょうがないさ
間違ってたのは自分だ

行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
前の壁を叩きながら
胸の奥で叫んでいる
過去と未来 繋ぐ今をどう生きるか?

それぞれの部分の分析

歌詞の二重性

タイトルの「Dead end」ですが、これは道の「行き止まり」の他に、そこから派生して「先行きが見えない」「見通しが立たない」という使い方もあります。日本語の使われ方にも似ていますね。

その言葉の二重性と同じように、この歌詞でも、

①物理的に何かから逃げて行き止まりに追い詰められてしまった主人公と

②比喩として人生の行き止まりに追い詰められてしまった主人公

の姿が二重に読み取れます。

櫻坂46の歌は、メッセージ中心の歌と、ストーリー中心の歌に分かれますが、この曲はその比率が半々に近い、珍しい曲だと言えます。

例えば

シャッター閉まった 地元の商店街
全力で走り抜けたら何がわかる?

などは、人気の無いシャッター街を走って逃げているという物理的な意味と、

人口が少なく、さびれて未来が見えない地元の状況に自分の将来が狭められていく危機感という象徴的な意味が重なっていると読み取れます。

それを踏まえてその前を読むと

否定されたアイデンティティ
悲観的な大人たちへ
振り返って一言言う
安い愛を押し付けないで

これは「お前もこの土地の人間なら、ここで大人になり、暮らしていくんだ。それがお前のためなんだよ。都会なんかにいってもやっていけるわけがない。」といったセリフを大人に言われているストーリーが想像できます。

その言葉に従っても、輝く未来は想像できない。

かといって、その言葉から逃げるようにがむしゃらに走っても、目の前は行き止まり。

主人公の苦しさを感じます。

「過去と未来繋ぐ今を どう生きるか?」というサビのフレーズを見ても、この歌のテーマは「将来に向かって今何を為すのか」という、大人との対立も含めた人生のもがきだと読み取れます。

「制服と太陽」のテーマにも通じるものがありますね。

【1番】将来のために今まで何をしてきたのか?

行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
世界にだって涯てはあるんだ
ここから(Dead) どうする?(end)
目の前は真っ暗だ
行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
壁だったら壊せるけれど
来た道(Dead) 戻るか?(end)
夢見て過ぎた時間(とき)
ここにいてもしょうがないさ
間違ってたのは自分だ
行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
過去と未来 繋ぐ今をどう生きるか?

サビで主人公は「間違ってたのは自分だ」と後悔をします。これはどういうことでしょうか?

その前を見ると「来た道」が「夢見て過ぎた時」だと表現されています。将来の行き止まりに追い詰められて初めて、主人公は今までの時間を「夢を見たまま、具体的な備えをしないで、無為に過ごしてしまった時間」だったと振り返ります

物理的な壁の方は壊せるかもしれませんが、人生の状況が八方塞がりになっていては、簡単には打開できません。

行き止まりにたどり着いてから、後悔するのでは遅く、その気づきの境地でこそ

過去と未来繋ぐ今を どう生きるか? 

というサビのメッセージが重要なものとして響きます。

このサビで、この歌は「ストーリー」から、「メッセージ」へと転換しています。

【2番】今更もがいてみても・・・

妥協なんてするものかと
抵抗しても同じ結果
遠回りをした分だけ
要注意の人物になる

職質受けても 何を答えればいい?
親にまで連絡されて そこで”詰んだ”

この部分の歌詞は、解釈が難しいですが、

大人達が示してくる将来像は全て主人公にとっては「妥協」としか思えません。

ですが、自分の理想と現実との折り合いをつけられるわけでもなく、時間ばかりが過ぎていき、気づけば周りからは「問題児」のような要注意のレッテルが貼られます

もしかしたら「将来を真面目に考えていない」とまで見られてしまうかもしれません。

「要注意の人物」の後に「職質(職務質問)」という言葉が出てくると、グレて、好き放題やってしまい、自分で未来を閉ざしてしまったというストーリーも考えられますが、ここではもう少し主人公に好意的に考えてみましょう。

主人公の少年(少女?)は自分で道を切り拓こうと、一人で地元を離れ、都会に出てみたのではないでしょうか

まだ見ぬ自分の可能性を探して、大きい荷物を抱えながら、都会をウロウロしている時に不審がられて「職質」をされ、結局親にバレてしまい、束の間の冒険は終わりを告げたというストーリーが考えられます。私はこちらの方がしっくりくる気がしますが、どうでしょうか?

終わりなら(Dead) 終わりなら(end)
次はどこで始まるんだろう?
この先(Dead) どうなる?(end!)
絶望の未来系
終わりなら(Dead) 終わりなら(end)
退場する出口を探せ!
続きは(Dead) ないのか?(end)
失くした現在地
何を待てばいいのだろう
夜明けまで まだまだだ
終わりなら(Dead) 終わりなら(end!)
眩しい日々巻き戻してやり直すか?

「やり直すか?」
どこへ逃げたって どこにも道はない
右も左も塞がる壁

2番のサビも、行き止まりに追い詰められて、何も為す術がない絶望感が感じられます。

「終わりなら 退場する出口を探せ」の「退場」とは「BAN」の歌詞にも出てきましたが、人生の落伍者として、通常のレールから外れることを指すのでしょう。最悪のことを考えれば「命を絶つ」という意味まで含んでいるかもしれません。

こちらの「櫻坂46「BAN」の深い歌詞の意味を解説!〜この歌をハッピーエンドにするかはファン次第!〜 – うたこく(歌国)」の考察では、

「暗闇が来るまでには まだ間に合うだろう」という歌詞で、主人公が怠惰な生活に居続ける様子を書きましたが、この「Dead end」はそれとは対照的です

この「Dead end」では、既に「絶望の夜」が来てしまっていて「夜明けまで まだまだだ」と、事態が好転するのをただ待ち望んでいます。

もしかすると、「BAN」の怠惰な生活の先にあるのが、この「Dead end」(行き止まり」なのかもしれません。

「行き止まり」の絶望感は最後の最後で印象的に表現されます。

行き止まり(Dead) 行き止まり(end)
前の壁を叩きながら
胸の奥で叫んでいる
過去と未来 繋ぐ今をどう生きるか?

前の壁をいくら叩いても事態が好転することはありません。

全ては「行き止まり」になる前に手を打ってこなかった自分の結果であり、その後悔の叫びが

過去と未来繋ぐ今を どう生きるか?

という表現になります。

これは追い詰められてしまった主人公がまだやり直しのきく、過去の自分に問いかけている言葉であると同時に、ファンへの問いかけでもあると言えるでしょう。

「BAN」との共通点

以前の記事では「BAN」に出てくる「僕」のダメ人間ぶりについて考察しました。

https://www.utakoku.com/ban/

この歌の歌詞を見ていると、そんなダメ人間だった「僕」の行き着く先の姿にも見えてきます。

歌詞の点でも「退場」「暗闇にはまだ間に合う→夜明けまでまだまだだ」「眩しすぎる太陽→眩しい日々」のような響き合いを感じます。

そして何より、メッセージの構造が主人公の単純なハッピーエンドで終わるのではなく、主人公のバッドエンドな姿を見せることで、ファンに焦りを生み、ファン自身の行動の変容を促すというつくりになっている所が共通していると言えます。(詳しくは上の記事を見てください。)

最後の「過去と未来繋ぐ今を どう生きるか?」というフレーズは、

怠惰な過去(「BAN」)と、絶望の未来(「Dead end」)の繋がりを断ち切るのは、「今」の自分の行動しかない!ということを強く訴えているように思います。

ハッピーエンドは、歌の中ではなく、その歌を聴いたファンのその先の人生にあるのです。

最後に

いかがでしょうか?

「流れ弾」に続いて格好いい曲調の「Dead end」ですが、その歌詞を見てみると、中身としてはなかなかヘビーな内容だと言えます。ですがその意図しているところを考えれば、大きな意味ではハッピーエンドを生み出す歌と言えるかもしれません

これからライブやテレビでこの歌を見られるのが楽しみですね。

長くなりましたがお読みくださりありがとうございました。

Twitterもやっています

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