櫻坂46「addiction」の深い歌詞の意味を考察！〜この恋の本当のテーマは？～

更なる進化を感じられるアルバムの表題曲

2025.4.30に櫻坂46の2ndアルバム『addiction』がリリースされました。この「addiction」はその表題曲で、藤吉夏鈴さんと山﨑天さんのWセンターです。

今回は、この「addicion」以外の新曲はありませんが、新たに「Interlude（間奏曲）」が７曲収録され、新しい試みとなっています。また、Disc2ではこれまでの様々な表題曲などが世界中のアーティストとのRemixバージョンとして６曲収録されています。
毎回、進化を感じさせてくれる櫻坂46の魅力を改めて感じられるアルバムですね。

「addiction」とは「依存症」のことですが、恋の相手に溺れていく様子が依存症にたとえられています。

ここでは

を中心に考えていきます。

ぜひ最後までお読みください。

MVはここから見られます↓

歌の流れを追いながら全体のストーリーを考察

1番　突然、自分の気持ちに気づいてしまった「僕」

最初から「元彼」が出てきますが、これ以降語られることはありません。
「君」のことが好きになりすぎて、もう終わった「元彼」にさえ嫉妬してしまうほど、制御がきかなくなっています。

そんな自分の気持ちに気づいたのは、突然の出来事だったと言います。

これまで「ただの友達」としか思っていなかったのに、ある日偶然カフェであった時に一気に恋の感情があふれ出してきてしまいます。
その理由として「君」が髪を切っていたからなのか？と「僕」は分析を試みています。

おそらく、普段とは違う場所や、服装、髪型などがきっかけになったのだと思いますが、「自覚症状は…」と言っている通り、おそらく自覚をしていないだけでそれ以前から「君」に対する思いはどんどんと積もっており、それが一気に爆発したのでしょう。

それからは「朝から晩まで頭から離れない」と、ずっと「君」のことしか考えられません。

怖いところは「僕は認めやしない」「なぜ　こんなになっちゃったのか」とあまり自覚症状がないところです。

まさに他の様々な「依存症」を思わせる表現ですね。

サビの「I know(知っている）」の繰り返しは、「愛の」と韻を踏んだ表現ですが、くしくもここまでの自覚がない表現と対照的な言葉になっています。

2番　気持ちを抑えきれそうにない「僕」

２番では戸惑う気持ちが繰り返されます。

今まで自分は「友達」として付き合ってきたのに、自分の中に「恋」の感情があることが「想定外」で、今までは普通にできていたことでも「過剰に反応」してしまいます。

自分の力だけではこの気持ちにブレーキをかけられないほど、「僕」の思いは収まることを知りません。

その後の「わかってる　どこまで好きでいるか？」は少し謎めいた歌詞です。何が「わかってる」のでしょうか？これはサビの「I know」とも関わると思うので後ほどまとめます。

僕は必死に気を紛らわそうとしますが、恐らく「君」は今まで通り「友達」として近くで接してきますから、僕は爆発になります。

「オーバードーズ」とは薬を規定量以上に飲んでしまい、心身に悪影響が出ることですが、本当は、人生をプラスにする恋（薬）も、制御できないほどの量になってしまうと、かえってマイナスになってしまうという比喩でしょう。

「一秒でも長くいたい　永遠に」というのは、近過ぎて気持ちが爆発しそうで困っているという今までの流れと相反するように見えますが、ここについてもこの後考えてみます。

この「恋」の本当のテーマとは？

ここからは少しひっかかる歌詞をもとに深読みしていきます。

前述した流れを普通に見れば、「自分の急な恋心に気づき戸惑う青春の場面」としか感じませんが、気になるのは「わかってる」という表現です。そしてサビでの繰り返しも「I know」から「Why not？（なぜダメなの？）」と変わっています。

一体何が「わかっている」のでしょう？何が「ダメ」なのでしょう？

そのように考えていくと、この「恋」の本当のテーマは「しのぶ恋」「認められない恋」なのではないでしょうか？

これまでも「五月雨よ」や「TOKYO SNOW」では同じように「叶わぬ恋」というテーマで考察をしてきました。

今回は「元彼」「友達」という表現で、だいぶ選択肢は狭まりますが、「僕」も「君」も女性同士という場合や、男女の友達だとしても「僕」は「告白したらこの関係は完全に崩れてしまう」と強く考えている場合など、いくつか考えられます。

その視点で考えていくと、前半の少し大げさに見える「他人に言えない秘密」「そういう目で見てる」などの表現も筋が通ります。

また、「わかってる」「I know」というのは「この恋が実らないことは自分が一番分かっている」と自分に強く言い聞かせているように見えますし、最後の「Why not？（なぜダメなんだ？）」という繰り返しは、そんな運命を呪う叫びかのようにも見えます。

「依存症」とは、一般的にはよくない状態でそこからの脱却を目指すものです。

この歌を単純に捉えれば「好きすぎて他のことが手につかない」状態から脱却したい程度にも読めます。

しかし、「絶対に叶わないのに、距離もとれないし、思いは積もる一方」という苦しさから抜け出したいという捉え方の方が、私は好きです。皆さんはどうでしょうか？

ただのオマケ　「大声で九九を叫ぶ」とは？

最後に、ちまたで話題の「大声で九九を叫んで気を紛らす」という歌詞について、ふざけ半分で書いてみます。

歌詞に沿って読むと「大声で九九を叫ぶ」のは「君」への恋心を紛らわすための行動のようです。怪しすぎますね。

「落ち着くための行動」というと「素数を数える」というのは一部界隈では頭に浮かびますが、同じ「数」要素はあっても、その対極のような行動です。

歌詞が発表されたとき、ネット上では「やっぱり九九って言ってたのか…」という声があふれていました。と同時に、注目されたのが、過去の「そこ曲がったら櫻坂」のある場面です。

そう、櫻坂ファンならおなじみの「天ちゃん！藤吉！松平！」から、さらに「天ちゃん！藤吉！」という名フレーズが生まれた学力テスト回ですね。

「天ちゃん、藤吉」はもちろん今回のWセンターの山﨑天さんと藤吉夏鈴さんです。

メンバーの中で、唯一九九を間違えた藤吉さんと山﨑さんのWセンター曲にあえて「九九を叫ぶ」という歌詞を入れてきているのは、あえてなのでしょうか？
天ちゃんが大声で「はちいちがイチ！」と叫んでいるのを想像していると笑ってしまいます。

詳しい九九エピソードが気になる人は↓をご覧ください。

最後に

いかがだったでしょうか？

最後は少しふざけてしまいました。

表題曲「addicion」も魅力的ですが、アルバムとしての新しい構成も楽しみですね。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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