櫻坂46「タイムマシーンでYeah!」の深い歌詞の意味を考察！〜3通りの読み方ができるストーリー～

1期生7名で歌うのは最初で最後の曲

2022.8.3に櫻坂46初のアルバム「As you know?」が発売されました。
この「タイムマシーンでYeah!」はそのアルバムに初めて収録される曲で、1期生の小林由依さん・上村莉菜さん・尾関梨香さん・小池美波さん・齋藤冬優花さん・菅井友香さん・土生瑞穂さんの７名で歌っています。センターは小林由依さんです。

2022.8.19～20に延期されたW-KEYAKI FESの1日目には、1期生の原田葵さんも含めての8名で初披露されて話題になりました。

※当初のW-KEYAKI FESの日程である2022.7.21~24では「As you know?」発売前だったため、お披露目もできないはずでした。ですが、コロナの関係で延期になった際に尾関さんがスタッフさんに強くお願いしたおかげで、お披露目することが本番前日に決定したそうです。更に原田さんに声をかけたのも尾関さんだとか。感謝です！

この歌詞は様々な解釈ができる言葉が散りばめられており、多様な楽しみ方ができます。

ここでは

の三通りの読み方を考えていきます。

ぜひ最後までお読みください。

読み方1　卒業したメンバー同士の再会

まずは、歌詞の流れを追いながら1期生メンバーの目線でこの歌詞を見ていきます。

最初から明るい調子で「君」と再会した「僕」のセリフが語られます。
どうやら2人はしばらく会ってもいないし、連絡もしていなかったようです。
それが、予想もしていない時に出会って、急に昔の2人に引き戻されたようになります。
そんな様子を「タイムマシーンで巻き戻そう」と表しています。
ですが、現実に過去に戻れるわけではありません。それは「僕」も分かっていて「二度と戻れない」と言っています。

これらの歌詞を見ると、今から5年・10年と経って、卒業してしまった1期生が、久しぶりに再会して昔を懐かしみながら、その時には戻れないことを寂しくも感じている様子が想像されます。

※2022.11.9の東京ドームライブでは1期生6人が、少し大人っぽい、同窓会にでも集まるような衣装でこの歌を披露しました。

会えない間の想い

2番では「君」に対して「ずっと謝りたかった」という想いが語られます。
どうやら、2人が疎遠になったきっかけは「僕」の方にあるようです。
「僕」はそれを気にしており、今日がそのチャンスだと感じています。
「時間に埋められた　I miss you（あなたが恋しい）」からも「僕」が「君」のことを
想い続けていたことが感じられます。

2番の歌詞を1期生に重ねて読むと、「さよなら」というのは「欅坂46」との別れを表しているように見えます。
現在の1期生も2期生も「欅坂46」から「櫻坂46」への改名を経験していますが、その中でも「欅坂46」結成当初からのメンバーである1期生にとって、この改名という出来事への想いというのは、とても強いものがあるでしょう。
「欅坂46」という名前とは別れを告げましたが、その時の思い出も忘れずに、ずっと大切に思っているということを表しているのではないでしょうか。

切なさが残る終わり方

ここから曲調が変わり「失って　やっと　わかるものさ」と時間が経ってから過去を振り返る視点が強調されます。
卒業した1期生の目線から考えると「欅坂46」「櫻坂46」で過ごした時間などが想起されるでしょう。
そんな時間はもう返ってこないと分かってはいますが「人生を上書きしよう」と、あらためて卒業生達が櫻坂46として再出発するような未来が想像されます。

同じアルバムで発表された「条件反射で泣けてくる」も聞きながら、アルバムジャケットの青写真を見ていると、今が永遠に続いていくことはないのだというノスタルジックな想いが湧き上がってきます。

この歌に対してネット上では「感動する」「泣ける」「沁みる」などの感想が多く、このようなストーリーとして読み取った人が多かったのだと思います。

読み方2　一度離れたファン目線のストーリー

2つ目の読み方は、「僕」をファンとして読んで行くストーリーです。

「僕」は一度「さよなら」と「君」に別れを告げています。
これは一度ファンを止めてしまった人、特に「欅坂46」から「櫻坂46」への改名にあたって、離れていってしまったファンを表しているのではないでしょうか。

そんな「僕」も時間が経って、改めてその大切さに気づき、戻ってきます。
「櫻坂46」への改名をきっかけに「欅坂46」時代から方向転換した点もありますが、グループとして新しい魅力をどんどん増やしています。一度離れてはいたものの、また改めてファンになる人達も多いのではないでしょうか。

そんなファンである「僕」の数年後のストーリーとして読めると思います。

読み方3　ちょっと怖いストーリー

3つ目の読み方は、歌詞を頭から忠実に読んでいく解釈です。

この歌詞は「僕」の目線から書かれていますが、「君」の反応やセリフなどは一つも書かれていません。

それを踏まえて読んでみると「僕」は「君」に会えて、とても盛り上がっていますが、「君」の方は喜んでいるのか分かりません。

むしろ「僕が愛された時代」は「二度と戻らない」と言っていたり、「さよなら」を言ったのは「僕」の方であることを考えると、「君」が再会を素直に喜んでいる姿があまり浮かびません。

もし、そうだとするとこの歌は「僕」が思わぬ再会に一方的にテンションが上がって、「もう一度　やり直せばいい」と勝手に暴走しているストーリーが見えてきます。
その上で「神様は見捨てていなかった」などの歌詞を見ると、ネット上でいわゆる「ロミオメール」と呼ばれるような危うさを感じます。

歌詞に忠実に、そのままのストーリーとして読んでみると、そんな読み方もできるかもしれません。

最後に

いかがだったでしょうか？

読み方3は、1や2と比べてると真逆のような解釈で、せっかくの感動的なイメージが壊れてしまうと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、やはり「As you know?」の他の曲との関係や、1期生曲であることなどを考えると、読み方1や2も大切なストーリーだと言えます。

ライブの時などは1のストーリー、時には2や3のストーリーなど、場面に応じて楽しんでいければと思います。

長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました！

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